2024/11/09 15:14

10月上旬に横浜で開催された東京スピニングパーティ2024に、KARAKURI ONEも初出店しました。お陰様で200名以上の来店をいただき、いろいろなご要望や情報などを交換しました。その中で一番多かったご要望が、もっと細い糸(つまり大きな綿番手)が紡げないか、と言うものでした。確かに、空気を多く含んでいるので、風合いはとても良いのですが、糸の太さはどうしても太くなります。MYガラ紡機でも、だいたい1〜2番手の糸を紡ぐことが出来ます。

 文献(中沢ら、繊維機械学会,T181,1994)によれば、ガラ紡機で大きな綿番手(より細い糸)を紡ぐには、
 ①綿筒の重量を小さくする
 ②綿筒の綿の密度を大きくする
①は構造状の問題なので対応は難しそうです。そこで、②を試みることにしました。ただ、これまでの経験から綿筒への綿を詰め込み過ぎると、糸が細くなりますが、すぐに切れてしまうことが多々ありました。そこで、細くても切れない様にするため、撚り数を大きく、つまり綿筒の回転をあげるガラ紡機を製作しました。
 開発結果をYouTubeにアップロードしましたので、ご覧ください。さらに綿番手の大きいガラ紡機を試作していきます。ご期待ください。